くずし字を学ぶ楽しさ

1年半か2年ほど前からくずし字を少し勉強している。古文書講座等に通っているわけではないし、知り合いに習っているわけでもない。講座は大抵日程的に通いにくいし、くずし字を学んでいる人が(特に同年代では)周りにほぼいない。そのため、色々な入門書や簡単な影印本に頼っているが、仮名はちょっとずつ読めるようになってきた(漢字はほぼ読めない)。

くずし字を学ぶ、読むのは楽しい。今のところ、くずし字を勉強することの楽しさについて、以下のような点があると感じている。

  • 読める本が増える・・・当然のことだが重要なことじゃないだろうか。翻刻されていない本や資料はたくさんある。
  • 博物館、美術館などがより楽しめる・・・上と同じようなことだが、浮世絵、古文書等、博物館の展示品に書かれた文字が読めるようになってきて楽しい。浮世絵などは、文字情報を含めて娯楽なり広告なりとして機能していたのだろうと思うため、絵だけでなく文字も楽しめるようになるのは嬉しい。
  • 音と文字との1対1対応の歴史性(新しさ)を実感できる・・・現代において"ta"の音に対応するひらがなは「た」だが、これは太の崩し。かつては、その他にも多や堂を崩した仮名文字も使われていた。ひらがな=標準が定められ、それ以外が"異字体"化されたのは明治時代も半分以上過ぎてから。音と文字との1対1対応というのは長い目で見たら比較的最近のことであるが、それがいかに定着し日常化している、つまり透明化しているのかを、くずし字は意識させてくれる。

他にもあるだろうが、僕が感じているのはこの3つ。周りにくずし字に関心のある人がいないのでくずし字を学ぶ人が増えることを願っている日々です。