雑誌を再生する

うちに『朝日ソノラマ』という雑誌が何冊かある。僕がこの雑誌について具体的に知ったのは5年くらい前だったと思う。レコードプレイヤーで再生できる雑誌が昔あったという話を聞いた。どういうこと?と思った僕は中古レコード屋をまわって手に入れたのだった(下の写真は、その時に何冊かまとめて購入したものだ)。

       

f:id:biko0:20170717003535j:plain

真ん中に写っているのが創刊号。

朝日ソノラマ』は確かに雑誌だが、一般的な雑誌とは違った仕掛けが組み込まれている。

雑誌を開くと、紙のページの間に、ところどころソノシートという薄いレコードが綴じられたページがある。雑誌の中心には全ページを貫通する穴が空けてあって、ターンテーブルスピンドル(軸)に通すことが出来るので、ソノシートのページを開いてレコードプレーヤーに載せれば再生することができる。いわば印刷メディアと録音メディアが合体している。

       

f:id:biko0:20170717003859j:plain

これは第7号。山本富士子が京都を語る「わたしの京都」。バックで使われている音は京都で現地録音したらしい。右が紙のページ、左の白いのがレコードページ。

 

f:id:biko0:20170717003634j:plain

第6号に掲載された美容体操のコーナー。

f:id:biko0:20170717003626j:plain

レコードシートのページを開き、雑誌ごとターンテーブルにセットして再生する。

今でも音が出る絵本などはあるが、プレイヤーに冊子ごとセットするというのはユニークだ。こうした、ちょっと違う使い方をするものというのは、当たり前を相対化してくれるので面白い。

ちなみに、渡辺裕著『サウンドとメディアの文化資源学』という本で朝日ソノラマ含むフォノシートについて論じられていておもしろかった。